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「窓を拭いてもスジが残る」「乾いた後にムラが出る」──そんな悩みは、**拭き方ではなく“道具と手順”**が原因です。
実は、プロの清掃業者がやっていることはとてもシンプル。
スクイジー(ゴムワイパー)を正しく使うだけで、素人でも驚くほど透明感のある仕上がりになります。
この記事では、清掃初心者でもプロレベルのガラス仕上げを再現できる方法を、写真なしでも分かるように丁寧に解説します。
なお最初に断言しておくと、プロのガラス清掃でもスクイジーは必須の道具です。
私自身も高所でのロープ作業によるガラス清掃を行っており、住宅から商業施設まで、ガラスだけを集中的に扱ってきました。
いわば「かなりガラス清掃に特化した人間」です。その現場経験をもとに、無駄を省いた本質だけを書いています。
プロも実際に使っている道具(最低限これだけ)
- スクイジー(35cm前後が家庭用に最適)
- 食器用中性洗剤を薄めた水(プロ現場でも使用)
- バケツ
- ボロタオル(2枚以上)
👉 ポイント:プロの現場でも、専用洗剤ではなく食器用中性洗剤を使うことは珍しくありません。理由はシンプルで、
- 油汚れに強い
- 乾いたあとに成分が残りにくい
- 入手性が高くコスパが良い
仕上がりに直結するのは洗剤の高級さではありません。

洗剤にこだわることはありません。
おすすめスクイジーはこちら
▷【プロが解説】素人でもプロ仕上げができるスクイジーの選び方|Ettore(エトレ)を選ぶべき理由
事前準備|失敗の8割はここで決まる
① 砂・ホコリを先に落とす(放置期間が長いほど必須)
ここは必須工程です。
特に、長期間放置されたガラスほど、これをやるかどうかで仕上がりが別物になります。
いきなり洗剤+スクイジーはNG。
乾いた砂・ホコリが残ったままだと、スクイジーで引きずってスジ・傷・ムラの原因になります。
プロが必ずやる前処理
- 湿った古タオルで全体を軽く拭く
- 砂・粉じん・排気汚れを先に回収する
これだけでOKです。
実際、
湿ったタオルで汚れを拭き取るだけの前処理
これを入れるだけで、スクイジー後の透明感が全然変わります。
高所作業でも、この工程を省くことはありません。
基本手順|プロが必ず守る4ステップ
※ここで一つ重要な事実を。
ガラス清掃の仕上がりの8割は、スクイジーのゴムが新品かどうかで決まります。
正直に言うと、
- 引き方が多少甘くても
- 洗剤が入っていなかろうが・・・
ゴムが新品であれば、8割は綺麗になります。
逆に、どんなに丁寧でもゴムが劣化していればプロでもスジは出ます。
ステップ① 洗剤をまんべんなく塗る(古タオルで十分)
洗剤は「多すぎず・少なすぎず」。
洗剤を塗る道具は、古タオルで十分です。
ガラス全体が均一に濡れている状態が理想です。
専用のウォッシャーがなくても問題ありません。重要なのは、ムラなく濡らすことだけです。
ムラがあると、スクイジー後にスジが残ります。
ステップ② スクイジーは上から下へ
ここが最大のポイントです。
- スクイジーは必ず上から下へ
- ゴム全体をガラスに密着させる
- 力は入れすぎない(押すのではなく“滑らせる”)
一気に下まで引き切ることで、洗剤と水分をまとめて除去できます。
ステップ③ 一列ごとにゴムを拭く
プロが必ずやっている工程です。
- 1ストロークごとに
- スクイジーのゴムをクロスで拭く
これを省略すると、ゴムについた汚れを再びガラスに塗り広げることになります。
ステップ④ フチと下部を仕上げ拭き
最後に残るのは、
- 窓枠のフチ
- 下にたまった水分
ここをボロタオルで軽く拭き取れば完成です。
新しいタオルやマイクロファイバーの素材によっては残った水を吸い取りません。

プロほどボロタオルにこだわります
ゴシゴシ拭く必要はありません。

ボロすぎて繊維がボロボロするのはNG
プロっぽく見せる応用テクニック
横引き(慣れてきたら)
大きな窓では、
- 上から横に引く
- 少しずつ下へずらす
という方法もあります。
ただし初心者は縦引き一択でOKです。
縦に引ききれない場合は途中で横引きに変更してもOK。
直射日光は避ける
晴れた日は要注意。

猛暑日にしないように
洗剤が乾くのが早すぎて、スクイジー前に跡が残ることがあります。

ガラスを濡らして乾くようでしたら別日にしましょう
- 曇りの日
- 朝夕の時間帯
がベストです。
よくある失敗と原因
| 失敗例 | 原因 |
|---|---|
| スジが残る | ゴムを拭いていない |
| ムラになる | 洗剤量が不均一 |
| 白く曇る | 乾拭きしすぎ |
スクイジー作業は「拭く」より「水を切る」感覚が重要です。
まとめ|ガラス掃除は技術より道具とゴム
私は高所でのロープ作業によるガラス清掃を長く行ってきましたが、現場で痛感するのは次の3点です。
- 仕上がりの8割はスクイジーのゴムの状態
- 洗剤は食器用中性洗剤で十分
- 高いウェスよりボロタオル
この事実を知っているかどうかで、結果は大きく変わります。
ガラス掃除はセンスや才能ではありません、正しい道具選びと、ゴムをケチらないこと。
これだけで、素人でもプロとほぼ同じ透明感に到達できます。
ガラスクリーニングは、
- 高価な洗剤
- 特別な才能
は必要ありません。
正しい手順でスクイジーを使うだけで、誰でもプロのような透明感を再現できます。
まずは小さな窓から試してみてください。
一度成功すると、もう布拭きには戻れなくなります。



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