ガラス掃除で「スクイジーを使っているのにスジが残る」「何度やっても線が消えない」そんな悩みは、やり方以前に“チェックすべき工程”を飛ばしているケースがほとんどです。
この記事では、プロのガラス清掃手順をもとに、スジが出る原因を1つずつ潰していくチェック工程として解説します。
【チェック工程①】そのスクイジー、本当に使える道具ですか?
最初に確認すべきなのは、ゴムの状態以前にスクイジーそのものです。
100円ショップや簡易的なスクイジーは、
- ハンドルとチャンネルの角度が甘い
- ゴムを均一にガラスへ当てにくい
- 水を「切る」前提で設計されていない
という構造上の問題があります。
本気でガラスを綺麗にしたいなら、プロ用スクイジーはほぼ必須と考えてください。
プロ用スクイジーは
- ハンドルとチャンネルの角度
- ゴムの当たり方
- 水を逃がす設計
すべてが「スジが出ない前提」で作られています。
【チェック工程②】スクイジー前にガラス面の汚れは除去できているか?
スジの大きな原因がこれです。
ガラス面に
- 砂
- 土埃
- 花粉
- 排気汚れ
が残ったままスクイジーをかけると、汚れを水と一緒に引っ張ってしまい、確実にスジが出ます。
特に注意が必要なのが、ステッカー・シール跡・固着汚れ。
これらがある状態でスクイジーを動かすと、水が不均一に切れて線状の跡になります。
こうした汚れは、事前にスクレーパーで処理するのが正解です。
【チェック工程③】洗剤・水分量が多すぎないか?
水や洗剤が多すぎると、スクイジーで水を切ったつもりでも端に水が溜まりやすくなります。
その結果、
- 引き終わりに水が垂れる
- フチから逆流してスジになる
という現象が起きます。
ポイントは、「濡らす」ではなく「滑る程度」。
水分は多ければいいわけではありません。
【チェック工程④】スクイジーの角度と引き方は正しいか?
縦引きでスジが残る人は、ここを必ず見直してください。
正しい考え方
スクイジーは水を逃がす方向をコントロールする道具です。
縦に引く場合、
- すでに仕上がっている側を
- わずかに下方向へ斜めに
角度をつけます。
こうすることで、水が未仕上げ側へ逃げ、仕上がった側に1本スジが入るのを防げます。
「真っ直ぐ引く」ほど、実はスジが出やすいのです。
【チェック工程⑤】端・フチの処理を省いていないか?
スクイジー後に残るスジの多くは、実はガラスのフチから出ています。
- サッシ際
- ゴムパッキン
- 窓枠との境目
ここに残った水分が後から流れ、線になります。
プロは必ず
- マイクロファイバー
- ウエス
でフチを一周拭き取ってから終了します。
スジが出ないガラス清掃の全体像を知りたい方へ
ここまでのチェック工程を順番通りに行うだけで、スジはほぼ解消できます。
「最初から最後までの流れを一気に理解したい」という方は、以下の記事で完全版を確認してください。
まとめ|スジが残る原因は「技術不足」ではない
ガラス清掃でスジが残る原因は、
- 道具選び
- 事前処理
- 水の逃がし方
といった工程の抜けがほとんどです。
力やセンスは必要ありません。
チェック工程を1つずつ潰すことが、プロ仕上げへの最短ルートです。


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