「トイレや水回りの黄ばみ・水アカにはサンポール」──そう思っている方は多いかもしれません。
ですが、清掃のプロの多くは日常的にサンポールを使いません。特に新築・築浅物件では、なおさらです。
この記事では、
- なぜプロがサンポールを使わないのか
- 新築・築浅で酸性洗剤は使っていいのか
- プロ目線で安全に使える酸性洗剤の選び方
をわかりやすく解説します。
結論から言うと、新築・築浅なら「酸性ヌリッパー」や「スペースショット(酸性)」のような“マイルド設計の酸性洗剤”が最適解です。
結論|新築・築浅でサンポールはおすすめしない

先に結論です。
- サンポールは強酸性で即効性は高い
- しかし素材ダメージ・コーティング剥離のリスクが高い
- 新築・築浅では「落とす力」より守る設計が重要
そのためプロは、
必要以上に強い洗剤は使わない
という判断をします。
プロがサンポールを使わない3つの理由
① 強酸性すぎて素材を選ぶ
サンポールは塩酸系の強酸性洗剤です。
- 陶器
- 金属(メッキ・ステンレス)
- 樹脂パーツ
これらに使える場合もありますが、使い方を間違えると一発で劣化します。
プロの現場では、
- 毎回完璧な養生
- 秒単位の放置管理
が必要になり、リスクに対して得られるメリットが少ないのが実情です。
② コーティングを壊す可能性がある
新築・築浅の水回りには、
- 防汚コーティング
- 撥水・親水処理
が施されているケースがほとんど。
サンポールの強酸は、
- 汚れだけでなく
- コーティングごと落とす
可能性があります。
一度剥がれると、
- 汚れやすくなる
- 水アカが固着しやすくなる
という負のループに入ります。
③ 「効きすぎる洗剤」は事故を招く
プロが嫌うのは、
- すぐ落ちる洗剤
ではなく - 失敗したときのダメージが大きい洗剤
です。
家庭で使われる場合、
- 放置しすぎる
- こすりすぎる
- 他の洗剤と混ざる
こうした事故が起こりやすいため、サンポールは選択肢から外されがちです。
新築・築浅で酸性洗剤は使っていい?
答えは、
「酸性の強さを選べばOK」
です。
新築・築浅に向いている条件
- 弱〜中程度の酸性
- 素材対応表が明確
- 放置時間に余裕がある
- 失敗してもリカバリーできる
この条件を満たすのが、業務用でも“仕上げ向け”として使われる酸性洗剤です。
プロ目線でおすすめ①|酸性ヌリッパー

酸性ヌリッパーは、
- 強すぎない酸性
- 塗って流す前提の設計
- コーティングを意識した処方
が特徴です。
酸性ヌリッパーが向いている人
- 新築〜築浅(〜数年)
- 水アカ・軽い尿石が気になる
- 素材ダメージを避けたい
「落としすぎない」設計なので、最初の1本として失敗しにくいのが最大のメリットです。
関連記事;【実例あり】酸性ヌリッパーでプラスチック製洗面台を掃除してみた|黄ばみ・水垢は落ちる?
プロ目線でおすすめ②|スペースショット(酸性クリーナー)

スペースショットの酸性タイプは、
- 洗浄力と安全性のバランス型
- 業務用でもお馴染み
- 幅広い素材対応
という位置づけ。
スペースショットが向いている人
- 新築〜築浅だが汚れがやや進行
- ガラス・金属・陶器をまとめて掃除したい
- 1本で汎用的に使いたい
「家庭用以上・強酸未満」のちょうどいい立ち位置です。
関連記事;【最新住宅対応】オーブ・テック スペースショット サビ落し・トイレクリーナーは使える?
サンポールとの違い(簡易比較)
| 項目 | サンポール | 酸性ヌリッパー | スペースショット(酸性) |
|---|---|---|---|
| 酸性の強さ | 強い | マイルド | 中程度 |
| 新築向き | △ | ◎ | ○ |
| コーティング配慮 | なし | あり | あり |
| 失敗リスク | 高い | 低い | 低〜中 |
どれを選ぶべき?迷ったらこの基準
- 新築・築浅で初めての酸性洗剤 → 酸性ヌリッパー
- 少し汚れが出てきた築浅 → スペースショット(酸性)
- 頑固な尿石・古い汚れ →(この段階で初めて)強酸を検討
プロは、
「弱い洗剤で落ちるなら、それが正解」
という考え方をします。
まとめ|新築こそ「落としすぎない」が正解
サンポールは決して悪い洗剤ではありません。
ただし、
- 新築
- 築浅
- コーティングあり
この条件では、強すぎるだけです。
素材と仕上がりを守りながら掃除したいなら、
- 酸性ヌリッパー
- スペースショット(酸性)
このどちらかを選んでおけば失敗しません。
👉 迷ったら、プロ使用率が高く“やり直しがきく”酸性ヌリッパーが最も無難です。


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